５年近くも前のこと。ロウバイの剪定をしていたら、ひょっこりとヒヨドリの巣が出現。中を覗くと卵が３個。もちろんその時はすぐにはヒヨドリの巣とは判らなかった。しばらく様子を見ているとヒヨドリがやって来て抱卵を始めた。ただ、枝をサッパリと剪定してしまったので巣は殆んど丸裸状態。ヒヨドリも落ち着かない素振りを見せていたが、さすがに危険を感じたのか、意を決したように巣や卵をそのままに何処かに飛び去って、それっきり帰って来なかった。我ながら何て可哀そうなことをしてしまったのかと、後々悔やみもしたが ･･･ 。
今日、ロウバイならぬヒメシャラの剪定をしていたらあの時と全く同じヒヨドリの巣が出現。恐る恐る中を覗くとやっぱり卵が３個。もう同じ轍は踏むまいと、その枝は剪定しないでそのままにしておいた。でも、ハレモノにでも触るような心境で何枚かの写真は撮らせてもらった。これから先どうなるのか ･･･ ヒヨドリにとっては、それをウォッチしようとすればするほど迷惑千万な話に違いない。今や人間社会は、我が子を虐待したり子育てを放棄したりする不埒な親の話題が後を絶たないが、恐らくヒヨドリはヒナが孵り巣立つまで、心血を注ぐことだろう。その姿を目撃したい衝動には駆られるが、今回はヒヨドリのため、可能な限り無関心でいよう。そして、ヒナが無事に元気で巣立って行くことを心から祈ることにしよう。
