マスクをしてジョギング

朝のテレビのモーニングショーを見ていたらジョギングも新型コロナの感染リスクが極めて高いとか。

当然ジョギングは、激しく呼吸をしながら走っている。前の人との間隔を最低でも10m以上空けていないと、その人の飛沫を浴びてしまう。また、歩いている人を追い越す時やすれ違う時も近づき過ぎると、今度は自分が飛沫を浴びせることになってしまう。それを防止するためにはマスクをして走りなさい。そうすることが最低限のマナーなんですよと ・・・ 。

そういえば最近ジョギングをしていると、怯えたような顔をして道の端の方に避ける人に遭遇することが増えたような気がする。

しかし今だかつて、マスクをして走ったことなど一度だってない。息苦しいだろうし、第一格好が悪い。出会う人ごとに好奇の目で見られるんじゃないだろうか?

でも新型コロナだけは、自分は被害者にも加害者にもなりたくない。「マナーを守りなさい」モーニングショーの司会者の声が頭の奥に響いた気がした。

いかに外出自粛でもジョギングだけは絶対に続けたい。自分にはもう「マスクをして走ること」しか選択肢は残っていなかった。

いつものようにジョギングウェアを着込み、帽子を被り、マスクをして、初夏のような陽ざしの中を飛び出した。やはり最初は息苦しかったがすぐに慣れた。人の目もまったく気にならなかった。心地よい汗が頬を伝ってマスクを濡らした。

いつの間にか季節は移ろい、新緑が綺麗だった。どんなスタイルであれ、やっぱりジョギングはこの上なく楽しい。改めて思った。