野山北・六道山公園

武蔵村山市と瑞穂町にまたがる野山北公園と六道山公園を歩いて来た。

今回は武蔵村山市にある「かたくりの湯」の駐車場に車を停め、野山北公園から六道山公園の展望台まで片道2キロ半ほどを往復した。

まず目に飛び込んできたのは、前方の丘のヤマザクラと新緑のモミジのコラボレーション。そして左手の斜面に群生するカタクリの花々、右手の湿地には水芭蕉が咲き乱れ、まさに春爛漫だった。

つい1か月半ほど前に来たときは、まだ湿地には氷が張っていて、柔らかな冬の陽射しがすっかり葉を落とした木々の隙間から差し込んで、春の気配など微塵も感じられなかったが ・・・。

新緑の遊歩道を緩やかに登って行くと尾根道に出る。ここからは平坦な道が続く。しかし全体としては少しずつ登りながら六道山公園の展望台に向かって歩く。

賑やかな小鳥のさえずり。風もないのにヤマザクラの桜吹雪が舞っている。普段ならその存在すら気づかない目立たない木々が一斉に柔らかな色合いの美しい花を咲かせ、この時とばかりに自己の存在を誇示する。行き交う人も余りない。マスクを外し新緑の香りを胸いっぱい吸い込む。時々弱々しい陽射しはあったが、雲が多かったので歩くには丁度良かった。展望台からは残念ながら富士山は見えなかったが、眼下は360度満開の桜だった。

季節の移ろいは想像以上に速く強烈だった。自分にとってここは、それを特に感じさせてくれる。

また青葉の頃に来てみよう。そんな気持ちを抱きながら帰って来た。