シジュウカラの巣作り

いつしか3月ももうすぐ終わり。桜も開花してもうすっかり春である。

我が家の庭も例外なく今が花盛り。水仙、アセビ、スミレ、クリスマスローズ、ボケ、花ニラ、ミモザなどが春爛漫に競い合って咲いている。

 

去年ユズリハに掛けておいた巣箱に、今年はシジュウカラがやって来て巣作りを始めた。小さくて愛らしいシジュウカラがDIYで作った巣箱を気に入ってくれて正直嬉しかった。

家の中から撮影出来るようにと、巣箱の位置決めをしておいたのが良かった。

早速、家の中で望遠レンズをカメラに取り付け、三脚にセットした。

ネットで調べたらシジュウカラは3月の終わり頃から1週間ほどかけて巣作りをすると書いてあった。

材料はコケ、毛糸、犬の毛などとか。

確かにシジュウカラは、朝早くからかなり頻繁に巣箱から出たり入ったりを繰り返している。よく見ると小さな嘴にはコケらしきものをメ一杯くわえている。巣箱の入り口はかなり小さいので、上手く入らず悪戦苦闘したりしている。

それでもようやく中に入ると、恐らく巣箱の底に敷き詰めているのだろう。30秒ほど経って入り口に顔を見せると、あっという間に何処かへと飛び去っていった。

時折、ヒヨドリがボケの花を食べていたり、ハトが巣箱近くの枝にとまって毛づくろい(?)をしていたりする。

シジュウカラはそんな様子を遠くから窺っているのだろうか、そうした大きめの鳥がいる間は、決して巣箱には近づかない。そうした鳥達の間隙を縫ってひたすら巣作りに精を出す。

 

4月中旬頃に産卵。抱卵は2週間ほど。その後20日ほどかかって巣立ち、約1か月は親鳥と共に生活するとか。生まれてこの方、バードウォッチングの経験は全くないが、せいぜいこの機会にファインダー越しにシジュウカラの生態を観察してみようかと思っている。